2016年6月19日日曜日

CATHYさん♡

大好きな帽子作家の CATHY HAT さんに会いに行ってきました。
CATHYさんは長く東京で活動されていましたが、2015年 熊本へ移住され、
考えてみたら1年ぶりの再会でした♪

作られる帽子はもちろん、その人柄が魅力的な女性で、
CATHYさんの周りにはいつも笑顔が広がります。
今回は ワサビエリシ の隣にオープンしたギャラリー atölıye B(アトリエB)
で開催中のイベント『from KUMAMOTO to the world〜熊本から世界へ〜』
への出展で上京されたのです。

希少なフィリピンの生地で作られたものや、一つ一つ染まり具合の違う藍染のものなど、
どれも時間をかけて手作りされた帽子たち。
世界に一つだけの個性的な帽子が欲しいと思ったら、絶対手にとってみる価値ありです!

写真左の女性がCATHYさん♪

熊本の地震で自宅に大きな被害を受けながらも創作活動を続け、
変わらず素敵な作品を作り続けている姿を見て、
たくましく輝いているCATHYさんのことをますますファンになりました^^
悲しみを生きる力に変えるのは、きっと言葉に表せないほど大変だったと思います。

その笑顔、その作品にひきこまれます。
熊本から一緒に来られていたクリエイター仲間のみんなも、本当に魅力的でした。
大量生産じゃない、それぞれに思いが込められている作品は、
クリエイターの方々の体の一部みたいだなって感じます。

ああ。私がとびっきりお金持ちだったら、素敵な作品を全部買い取って、
せめてせめて、経済面から支援できるのに。(ウソですよ^^;)
でもそんなことされても(そんなことできないけど)、きっと嬉しくないだろうから、
誰にも負けないくらい、心から応援したいと思いました。

CATHYさんは Instagram もやってます。
熊本の温泉めぐりや、イベント出展で全国各地とびまわる写真を見ていると、
なんだか一緒に旅しているような気分になれちゃうので是非のぞいてみてくださいね♪
この文章を書いているそばから、テレビの地震速報で“熊本で震度4”という表示が…
地震で被災されたすべての人々が、
できるだけ早く平穏な日々をとりもどせますように。





2016年6月1日水曜日

長期休業とCoffy'sのいろいろ

青山パン祭りが終わりました。
来ていただいた皆さま、ありがとうございました!
ほっとしたような、さみしいような複雑な気持ちです。

そういえば、このブログに長期休業することを書いていなかったことに気づいて、
いま慌てて書き始めた次第です^^;
えと、Coffy's はこのあとしばらくお休みをいただきます。
もう夏休み⁉︎
南の島へのヴァケイション!?、
ではなく、気分も環境も一新してパワーアップするための準備期間とするためです。


思い返せば3年前。
Coffy'sという屋号もまだない頃、パン屋を始めたいという漠然とした思いのまま、
東京商工会議所主催の「創業ゼミナール」を受講しました。
店主のように具体的な計画はなく、どんな感じで進めていけばいいのかな、くらいの気持ちの参加者が半分くらい。
あと半分くらいは、創業への具体的な計画を持っていて、あとはアクションを起こすのみ、という参加者だったように感じました。
クラスは全8回、2ヶ月間かけて、創業計画書の作成と発表までの講義でした。

いま思うと、あの時点で受講するのは時期尚早だったかなと、ちょっと恥ずかしい気分です。
そんなちゃんとしたゼミだということを知らずに申し込んだので、怖いもの知らずだっただけなんですが、、
あの時、店主のようにポヤンとせず、凛として受講していた面々は、いまや立派に会社やお店を立ち上げ社長として活躍しているんです。

その後も、日本政策金融公庫の「創業セミナー」などいくつかを受講し、
転機となったのは、自由大学の「お店をはじめるラボ」でした。
それまでのクラスとは全く異なり、その名の通り自由で、参加者はよりカジュアルで、
自分サイズの人生とその価値を見つけようよって感じの人たちの集まりでした。

創業計画書も、融資も、助成金も、知識としてはもちろん必要ではあるんですが、
もともとアタマのよろしくない店主としては、カタい講義も資金計画も窮屈で、
なんだか創業自体が遠のいていくように感じていました。

ところが「お店をはじめるラボ」ではそんな難しい話は一切なし!
自分を見つめ直し、やりたいことを洗い出すといった作業から入り、
実際にお店を始めた先輩の体験談を聞いたり、自分ならどうカタチにするかといったディスカッションなど、、
ああ、始めはこういうところから考えればいいんだ!と気づかせてくれました。
本来なら、具体的な計画ができてから、東商ゼミのような講義を受ければスムーズに受け入れられただろうなって、ようやく気付いたのです。

逆に言えば「お店をはじめるラボ」は創業に向けての知識は教えてはくれません。
ちゃんと構想が出来上がっている人がこちらを受けてしまうと、きっと時間の無駄になってしまうでしょう。
自由大学は本当の大学ではないので、講義はほとんど余暇を楽しむもの、自分を見つめ直すもの、新たな発見を探している人向けのものですから。

店主にとっては、同じような価値観の友人を得る機会となり、それまでなかったコミュニティからまた同じような友人へと、つながりが生まれていきました。

そして自由大学つながりをきっかけに、青山ファーマーズマーケット青山パン祭りに出店する機会をいただけるようになったのです。
自由大学の母体は ご存知の方も多いと思いますが、メディアサーフコミュニケーションズという会社とつながっていて、お店をはじめるラボの受講者に、イベントへ出店する機会を与えてもらえることになりました。
これが Coffy's の始まりです。

「お店をはじめるラボ」を通じて知りあった同志たちと、1ブースをシェアし、肩を寄せ合って出店を重ねました。
月に一度の出店でしたが、そのイベントのテーマに応じて作るものを考え、販売価格を設定し、売れるもの売れないものを肌で感じ、買っていただける喜びを知りました。
「美味しかったから、もう一つ買いに来たわ♪」なんて言われた時は、もう天にも昇る気持ちでした。

朝オープンのマーケットに備えて、前の晩から徹夜してパンを焼いたものの、当日は暴風雨でお客さんがほとんどナシという日もありました。
氷点下の気温の中、ヒートテックとダウンをいくら着込んでも、寒すぎて気を失いそうな日もありました。
屋外でのイベントは、天気次第だという基本的な厳しさを、何度も体で知ることになり、
同時に、設営・運営スタッフの大変さを知ることにもなったのです。
それもこれも、いまとなっては貴重な経験、全て良い思い出です。

これまで Coffy's にお立ち寄りくださった皆さま、未熟な店主に出店する機会をくださったメディアサーフの皆さま、共同出店を続けてくれた仲間たち、嫌な顔もせず協力してくれた家族、試作パンを飽きもせず引き受けてくださった近隣住民の皆さま、挙げ始めたらきりがないけれど...心から感謝してやみません。

お店をはじめるという軌道にのせてくれた皆さまへのご恩を忘れることなく、
Coffy's は次のステップへと進んでいきたいと思います。
とは言っても、まだ未確定な部分も多く、いまは発表できる段階にありません。
もう少し煮詰めて、環境を整えて、そしてパワーアップしたいと思います。

店主は前職で”ワークライフバランス”を崩し、心身ともに疲弊してしまった苦い経験があります。
残りの人生を、いかに充実して悔いのないものにするか、という長いスパンでの課題ではありますが、失敗したらまたやり直せばいいですもんね。
納得のいく自分でありたい。
その手段としての Coffy's でありたいと思います。

長文となりましたが、読んでいただきありがとうございました。
休業中も引き続き、FBやブログはアップしていく予定です。
皆さまに幸あれ!です^^